「スキ」を形に!演劇への想いが実現するまでの軌跡 ~「森の寺子屋」のプレイヤー佐藤飛鳥さんのチャレンジ~
こんにちは、下川町の佐藤将平です。
今回私がご紹介したいのは、過去「森の寺子屋」に参加したプレイヤーの方です。
私自身、「森の寺子屋」に参加してプレイヤーのみなさんの発表を聞き、それぞれのチャレンジへの想いが強くて、自分も「なんかしないとな」と感化されます。「よし、なにかやろう」と思い、半年が経ちました・・・。
それはさておき(笑)、「森の寺子屋」に参加しているプレイヤーの想いや行動を、もっともっと町内の方や、町外の方にも、知って欲しいと強く感じました。
そこで、私がインタビュアーとして、過去「森の寺子屋」に参加した方をご紹介したいと思います。今回は「森の寺子屋」のプレイヤーとして参加した佐藤飛鳥さんです。
佐藤飛鳥さん
高校卒業後は役者の専門学校へ入学。専門学校卒業後は一般企業への就職を決意し、縁があったこともあり、2017年に埼玉県から下川町へ移住。現在は町内企業に従事する傍ら演劇活動にも熱心に取り組む。
飛鳥さんは学生のころから役者になることを志し「下川町でも演劇を活用したチャレンジをしたい」と、「森の寺子屋」に参加しました。2020年2月には下川町の一大イベントの一つ「アイスキャンドルミュージアム」で人形劇を披露しました。
そんな彼の「演劇が好きだ!」という思いから始まったチャレンジを、「森の寺子屋」を通じて形にしていきました。飛鳥さんがなぜ「森の寺子屋」で演劇を活用したいと思っていたのか、そしてどのような経緯で人形劇をおこなったのか、インタビューを通し語っていただいたことをご紹介させていただきます。
役者を目指そうと思ったきっかけは?
「今でこそ演劇活動を行っていますが、学生の頃は人前に出ることが苦手で、すぐに顔を真っ赤になってしまっていました。高校生のころくらいからよく映画を観るようになって、そのうち「いつしかこの人達みたいに人前に出て自分を表現してみたい」と思うようになったことが、演劇を好きになったきっかけです。
そして高校卒業後は役者を目指し、専門学校に入学しました。今までに経験したことがないような世界でとても刺激的でしたし、違う世界観、違う人物に入ることができることがとても魅力的でした。
卒業後はプロの役者を目指すか、就職するか悩みましたが、縁があった下川町へ移住し一般企業に就職する道を選びました。」
下川町に移住した後も演劇活動をしていたのですか?
「移住して間もないころ、下川町の隣の名寄市でおこなわれたお芝居を観劇させていただく機会があり、出演者の方とお話しさせていただいてそこでつながりができました。2018年の6月ころにその方から一緒にお芝居をしないかとお誘いをいただいたんです。その時はじめて移住後に舞台に参加させていただきました。
やはり演劇はとても魅力的で、その後も近隣地域である士別市朝日町や名寄市で数回出演させてもらいました。」
▲市民劇に出演する飛鳥さん
なぜ「森の寺子屋」に参加しようと思ったのですか?
「私自身が市民劇に参加させてもらったということもありますが、近隣地域を調べてみると演劇活動がさかんにおこなわれていることを知りました。
下川町にも新たに演劇というエンターテインメントがあっても面白いのではないかと感じましたし、演劇文化が根付くと良いなと思っていました。演劇を活かして何かやりたいなという気持ちはありましたが、今までに何かを一から作ったことがなくてそのやり方もわかりませんでした。そんな時、「森の寺子屋」は自分の挑戦しようとしていることを実現するにはどうしたらいいのか、そのやり方の勉強会だと聞き、これからやろうとしている事のヒントが得られると思い参加しました。」
「森の寺子屋」を通し,どのような経緯で実現までたどり着いたのですか?
「演劇文化を根付かせたいという思いもあって、はじめは下川町で劇団を作りたい、と「森の寺子屋」で想いを発表しました。はじめから劇団を作るというような大きなことは周りがなかなかついてこれないかもしれないというアドバイスや、一緒に進める仲間を探した方が良いかもというアドバイスなど多くのありがたいお言葉をいただきました。もう少しハードルを下げて進めた方が良いのではないかなと思い、自分のチャレンジの方向を変えました。まず一緒に進めていく仲間を探そうと思い、過去に市民劇に参加した時の演劇仲間と何か一緒に創作していかないかと相談したところ、その方は人形劇の経験があり、これならやれそうと思い人形劇をやる方向に変えて進めました。私自身は人形劇の経験がなかったのですが、10月ころにお話しさせていただいてから、一緒に稽古に励み技術を磨いていきました。発表の場として、2020年2月に行われたアイスキャンドルミュージアムで創作人形劇を披露することができました。」
▲アイスキャンドルミュージアムにて人形劇を披露する飛鳥さん
「森の寺子屋」参加して良かったことは何ですか
「自分の思いつかなかったようなアイデアやアドバイスを、第三者の視点でいただけたことがチャレンジ実現へのカギとなりました。もう少しハードルを下げた方法を考えるべき、というアドバイスからアフレコや紙芝居、人形劇なんかはどうだろうか、という具体的アイデアまで実現に向けたたくさんの意見をいただいたことで自分のやりたいことが明確になりましたし、進め方のヒントを得ることができました。
はじめからしっかりとした考えがなくても、実現までの道のりを「森の寺子屋」で固めることができたかなと思います。
他のプレイヤーのみなさんと一緒に進めることができたこともとても良かったです。他のプレイヤーのの発表を聞いたり、話をしたことで皆さんの熱意を知れて自分も頑張らなければと励みになりました。」
森の寺子屋の活動風景より
飛鳥さんは「森の寺子屋」を通し、自身の演劇を活用したチャレンジをアイスキャンドルミュージアムで人形劇という形で実現しました。会場となったまちおこしセンター「コモレビ」は、会場を埋め尽くすほどのお客さんにあふれ、大盛況でした。
「今後も機会があれば下川で演劇を通した活動をしていきたい
と、今後への想いも強く語る飛鳥さんでした。