函館へ修学旅行!歴史を学んでいざいってらっしゃい!【クエストラボ】
クエストラボ、記念すべき第一回はか~な~り~マニアックです。
中学三年生はもうすぐ修学旅行!わくわく待ち遠しくてしょうがないと思います!行先は函館…。ちょっと待って!?函館ってどんなところか知ってる?知らずに行くのはもったいない!
こんにちは!キッズスクールコーディネーターの平間美海です!
今回のプログラムはクエストラボ一回目にふさわしい!?マニアックで大人のなりふり構わぬ本気が見られるプログラムです。
修学旅行の行先、函館は北海道でも有数の和人の歴史が長い土地です。
おいしい海産物や有名なハンバーガーやさんなんて、食べ歩きもわくわくですが、やはり幕末オタクの私、平間。
函館と聞いて黙っていられるはずがありません!
道北から函館のある道南へ行くのは特に子どもたちにとっては至難の業だと思います。しかも一生に一度の修学旅行、何も知らずに行くにはもったいない!!と幕末オタクとして持てる力を全部使ってプログラムを企画しました。大人の本気を見せてやる…!
というわけで、題して「修学旅行を2倍楽しむ!江戸幕末・明治維新の旅」と銘打った今回のプログラムでは、どの教科書よりも詳しい!楽しい!函館の歴史をさかのぼります!
参加人数は少なめだったので、ざっくばらんに時系列や雑学の解説をして、質問などを受け付けながら、ニッチな世界を楽しみました。
資料製作ももちろん本気です。歴史関係の伝手を最大活用!
様々な専門家の人々に資料を読み込んでもらい、どこにも負けない詳し~い資料をがっつり作りました!
本当に「様子が違う」、クエストラボ。プログラムが始まって…子どもたちの反応は!?
子どもたちに最初に聞いた質問は「幕末・明治と聞いて思い浮かぶ偉人は誰ですか?」
子どもたちからは、「渋沢栄一」「坂本龍馬」「土方歳三」などがあげられました。渋沢栄一が出てくるのがとても今!という感じで嬉しいですね!
数年前まではそうたくさんの人が知らなかったであろう偉人が、紙幣になったり大河ドラマになったりすることでこうして周知されていくのだなと思いました。
「今回どうしてこんなマニアックなプログラムに参加してみようと思ったの?」と聞いてみたところ、参加者はみな「歴史が結構好き。自分は戦国時代が好きだけど幕末ってどんな時代だろうと思って参加した。」「もうすぐ修学旅行だし行ってみようと思った。」「新選組が好き。そうはいっても新選組が出てくるような話ができるところは早々ないので絶対来ようと思っていた。」
子どもたちからは「五稜郭」に関しての質問が多く飛び出しました。
「五稜郭ってなんであんな形なの?」
「どうして蝦夷共和国は明治政府軍に負けたの?」
人によっては明治政府、蝦夷共和国両方の立場に視点を置かないと出てこないような深い質問も飛び出し、さすがだな~~と思いました。
今回は幕末の10年ほどを一気に駆け抜けましたが、みんなの興味関心によっては「城郭だけ」「新選組だけ」のように単元を区切ってやるとよりわかりやすいかなと思いました。
プログラム後の感想に「同級生、どうして来なかったんだろう?もったいない!」という声も聞かれ、まだまだ市民権を得ていないクエストラボ!もっと頑張らねば!と思いました!
今回のプログラムは少数ウケ。それでもどうしてやったのか?
キッズスクールで体験できることはこれまでいわゆる「入門」でした。
低学年の子どもたちもいるので、あまりに難易度が高いことはしにくく、いわゆる「子ども向け」な世界。
基礎力が上がる子ども向けなプログラムも大切ですが、大人顔負けの「子ども博士」にも対応したプログラムもまた必要だと思います。
どんな分野でもいい!とにかく大人と同レベルの世界でわからなくても頭をひねって、考えて考えて…そうしてたどり着くレベルは「子どもだから」と遠いことはありません。
もはや、世界が繋がり広がり続けるインターネットを軸にした世の中では、学びや深みの機会はすべての人に平等だと思います。
クエストラボは、「探求」をテーマに中学生の瞬発力や好奇心をより広げ、地域の大人や日本中世界中と繋がり深めていくことを目的に今年度から始まりました。
まずは手本を示すのにも、今回の幕末明治プログラムはマニアックでニッチで、でも本気の大人が本気で取り組むとこうなる!大人の本気ってなんだか怖い!でも夢中で取り組むさまは面白そう!楽しそう!そう思ってくれるととても嬉しいです。
クエストラボの本髄らしいプログラムになったかと思います。