町民が下川版SDGsに関わって議論する場「SDGs推進町民会議」とは?
3,000人の町だからこその、住民参加型のSDGsなまちづくり。こんにちは、下川町の清水です。
先月号は、時事ニュースのウクライナ侵攻から平和を見つめなおし、あらゆる課題が他人事でなく、全て繋がっていることを知りました。
今月からは、まちづくりに様々な背景・年代の視点を入れ込む、町民参加を推進するための審議の場のひとつ、SDGs推進町民会議について深堀りしていきます。
※この記事は下川町の広報6月号「ありたい姿探検記」の記事の充実版です
SDGs推進町民会議とは?
SDGs推進町民会議とは、あらゆる立場の住民により構成されており、SDGs及び、「2030年における下川町のありたい姿(下川版SDGs)」達成のための計画の策定と実施、評価、改善を審議する組織です。
SDGs推進町民会議は、まちのありたい姿の達成について町民の視点を取り入れ、よりよいまちづくりを進めていく上での大変重要なものです。
今年度からはちょうど新たな任期が始まり、10人の委員が選出されました。
今年度は節目の年
ありたい姿や、第6期下川町総合計画が策定されてから4年目となり、4年周期の前期計画も最終年です。
2023年から中期計画が始まるため、ありたい姿の振り返りを行い、進捗を踏まえて中期計画に活かすという、節目の年です。
また、今年は町民の声を取り入れるための町民意向調査も実施するため、アンケート項目やありたい姿の振り返りが、SDGs推進町民会議での重要な議題となります。
SDGs推進町民会議第一弾
今年度初めての会議が5月に行われましたが、案件としては町民意向調査とゼロカーボンの推進の2つが議論され、次の意見がありました。
町民意向調査
町民意向調査は、4年に1度実施されているもので、2017年には18歳以上で、しもかわに住民票がある人を対象とし、しもかわに住んでいるうえでの満足度など、まちづくりへの意見を集めています。
調査結果は各課に共有し、それを基に総合計画の見直し等に反映しています。
前回調査を実施した際は、この他に中学生に意見を聞く会を設けていました。
出た意見(一部)
ゼロカーボン推進
下川町は、人口減少、少子高齢化等により、地域産業の衰退や、地域の担い手不足、公共施設の老朽化などが大きな課題となっています。
これらの課題解決や、新しい時代を見据えたまちづくりを進めるため、町全体で「SDGsと脱炭素(ゼロカーボン)の実現」に取り組む必要があるのです。
まさに、下川版SDGsのゴール6「世界から目標されるまち(脱炭素社会・SDGsへ寄与)」ですね!
ゼロカーボンの推進により、町民の暮らしの質の向上を実現しながら、産業振興、雇用増など、持続可能な地域社会の創造と住み続けられるまちを目指していきます。
今年度、実行計画を策定する予定であり、会議では、計画策定に向けたスケジュールや、本会議の役割についての確認を行いました。
出た意見(一部)
その他にも
町民からありたい姿の進捗を聞かれる機会が多くなり、より一層自信を持って答えられるよう議論を進めていくことや、会議自体の持続可能な運営方法についても議論しました。
最後に
今月は、町民参加でありたい姿を達成するSDGs推進町民会議について紹介しました。今後は、SDGs推進町民会議での議論を共有していきたいと思います。
来月からはその進捗や、ゼロカーボン推進の進捗についてお届けします。
番外編:住民参加型の仕組み
そもそも、下川版SDGs自体が住民参加型を意識し、総合計画策定審議会の下にSDGs未来都市部会を設置し、民間10名、行政10名程度で議論を重ねて住民中心の策定プロセスをとったものです。
下川版SDGsの達成に向け、住民が関わらない方が不自然ですね。
※詳しくは ↓ 目次の『これからの「官民一体のまちづくり」』へ
下川町の場合、SDGsの推進については、以下のような形をとっています。
SDGs推進町民会議のほかにも、行政の評価・助言を行う組織として、SDGs評議委員会、そして助言をいただくSDGs推進アドバイザーもいます。