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一緒にイベントを開催し、漢方・リラクゼーションを広めたい!~森の寺子屋2020メンバーインタビュー 塚本あずささん~

 2020年、約半年間、進めてきた月1勉強会「森の寺子屋」。

 毎期の最終回では、全6回を終えたら、町内の方や町外の協力者をお招きして、寺子屋メンバーがどんなことに挑戦し、どういう協力を必要としているのかを発表する場を設けてきました。

 しかし、コロナ禍で人が集まる催しを実施するのはむずかしいのが現状。そこで、寺子屋3期目のメンバーが、半年どんなことにチャレンジし、今後どんな動きを進める予定なのかを、一人ずつ取材して、ご紹介します。

 この記事では、起業型の地域おこし協力隊「シモカワベアーズ」2018年度着任の、塚本あずささんをご紹介します。

 塚本さんの「シモカワベアーズ」での取組みはこちらから!

森の寺子屋のテーマを教えてください!

 森の寺子屋を通してやりたかったことは、「町内の色々な方と協力して、イベントを開催する」でした。
 これまでシモカワベアーズの活動として、リラクゼーションサロンや漢方のワークショップを実施してきましたが、事業の告知や集客の面で、ひとりで進めるには限界を感じていました。
 そこで、今回の寺子屋では、「町内の方と一緒に楽しいイベントを企画・開催し、参加した方に自分の活動をもっと知ってもらいたい」と考え、このテーマにしました。

どのような活動を行いましたか?

 テーマに設定したように、町内の方と協力してイベントを開催しました!
乳幼児とお母さん向けのベビーマッサージ教室や、町内の店舗をお借りして、ブレンド茶や小物の販売を行うなど、寺子屋に参加している6ヶ月間の間に計6つのイベントを企画・開催しました。

 コロナ禍で大きなイベントが開催できなかった代わりに、少人数参加型や、期間限定のポップアップショップを実施するなど、滞在時間が短いものを開催しています。

 例えば、正月の3が日に開催した「温活大吉商店」では、「心とからだがあたたまる」をコンセプトに、スパイスカレーのセットや、スパイスティーセット、手作り雑貨を販売しました。

 イベントの開催にあたり、町内で雑貨を作っている方や、同じく一緒に何かをやりたいと考えている方に、内容の企画や当日の運営を協力いただきました。

 商品を選んだり、おしゃれに見える店舗のレイアウトを考えたりと、運営側はやることも多かったですが、みんなとあれこれ話しながら内容を決めたり、イベント当日は店番をしながらお客さんに商品の紹介をしたりと、参加する側より楽しく関われたと感じています。

温活商店

正月3が日に開催された「温活大吉商店」

塚

イベントでお茶を配る塚本さん

イベントを開催してみてどうでしたか?

 イベントを通して自分の活動を知ってもらうことがテーマでしたが、実はイベントの運営に集中しすぎて、事業の告知自体はあまりできなかったんです…!
 ただ、塚本という人柄の宣伝にはなったと思います(笑)。

 イベント後に新規のお客さんが急に増えたというわけではありませんが、いろいろな方に顔を覚えてもらっていると感じるようになりました。

 例えば、町内のスーパーなどでおばあちゃんに、「今度サロンを予約したから行くねー」と声を掛けられることもありました。こんな感じで、サロンでお会いする前からお客さんとコミュニケーションを取れる機会が増えたので、以前よりお互い緊張せず良い雰囲気でトリートメントを行うことができていますね。

 また、商品販売のイベントでは、サロンに多く来る若いお母さん世代がどのような買い物をするかを調べていました。食品では健康に配慮した商品や、アレルギー物質がふくまれていないものを購入する方が多いことが分かり、今後の事業の参考になりました。

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今後考えていることはありますか?

 シモカワベアーズとして着任してから早くも1年が過ぎました。ベアーズや森の寺子屋の活動を踏まえ、2年目に向けて新たに考えていることが、いくつかあります。

1つ目はお茶の原料です。
 今まで、お茶の原料は町外から取り寄せていましたが、これからは下川町産の原料で作れないかと考えています。町内の菜園で採れたものや、山に自生しているもの、あとは針葉樹を原料としたお茶もあるらしいので、試してみたいと思っています!

 もし、町内の原料でお茶に使えそうなものをご存じの方がいたら教えてほしいです。

 また、お茶のほか、商品に入れる箱や緩衝材に木材や再生紙を使えないか検討しています。町産材や環境への配慮など、全体として統一感のあるテーマで商品を作っていきたいです。

2つ目はツアー開催です。
 今回の森の寺子屋で繋がれた人と協力して、森のツアーを開催できれば良いなと思っています。

 これまで町内で実施している森林ツアーは、伐採現場を案内し、施業機械を稼働させながら、林業の取組を紹介するという、いわば林業従事者や行政向けの視察がメインだと感じていました。

 いま考えているのは、森に自生している植物などを紹介しながら、お茶に使えそうな植物を一緒に採取し、実際にお茶を飲むところまで行う体験型のツアーです。

 ツアーを通して、多くの方に漢方やお茶のことを知ってもらい、健康を考えてもらえたらいいなと思っています。

 また、具体的なイメージはまだこれからですが、同じく森の寺子屋2020のメンバーで、ベアーズの大石さん※が取組んでいる、「ぐるっとしもかわ」とも協力してなにかできるといいなとも少し考えています!

※大石さんの記事はこちら!

 1年通してサロンをやってきましたが、事業の中でも特に漢方が下川町の方々にとって、より身近かなと感じました。

 お客さんとの会話の中で漢方に関する質問をいただくことがとても多かったんです。中には「市販の漢方薬を買いたいのだけれどどれが良い?」といった相談もありました。

 また、自分自身の感覚としても、アロマ(マッサージ、トリートメント)より漢方(カウンセリング、薬学、生薬、お茶)の分野がしっくりきている感じがしています。

 ですので、2年目は漢方に力を入れていきたいと考えています。まずは漢方の資格を取得するため、勉強を始めていきたいと思います。

最後に一言お願いします!

 森の寺子屋では、たくさんの方に協力いただき、多くのイベントを開催することができました。自分がやりたいと思っていることに対して「いいねいいね!」と積極的に関わってくれる方がとても多く、さらにイベントを通して新しい方と出会い、繋がることもできました。

 2年目は、ツアーなどの新しい取組にも挑戦しながら、漢方の勉強も進めていきたいと思っています。今後も応援いただけると嬉しく思います。

(文:佐藤 大樹)

過去の森の寺子屋の活動