まちづくりの進捗評価~下川町SDGs評議委員会レポート
町民や有識者からのSDGsへのフォローアップとレビューで統合的視点から住みやすいまちづくりの実現を目指します。
こんにちは、下川町の清水です。雪はだいぶ溶け、ようやく道路はコンクリートが見えるようになりました。早い春の到来です。
先月号は、2月に行われたSDGs・気候変動の町民勉強会の様子をお届けしました。今月は、2月20日に行われたSDGs評議委員会での議論をお届けします。
※この記事は下川町の広報4月号「ありたい姿探検記」の充実版です。
下川町SDGs評議委員会とは?
SDGs 未来都市における計画(国に報告するもの)の実施内容、進捗等について評価し、助言などをするとても重要な組織として設置されたのが下川町SDGs 評議委員会であり、町内外の有識者などが委員として関わっています。
体制図
下川町はSDGs推進町民会議など、住民参加型のまちづくりを目指し、様々な工夫をしています。
SDGs推進町民会議についてはこちら→
実はこの進捗評価と振り返りの過程は、SDGsが描かれている国連の正式文書「我々の世界を変革する:持続可能な開発のための2030アジェンダ」の中核に記されている、とても重要なものです。
SDGs評議委員会は毎年実施しており、いただいた評価やご助言を計画に反映しています。
先月号にご紹介した下川町の応援大使である藤野純一先生(IGES)が委員長を務めています。
令和4年度(2022年度)の議題
下川町では、SDGs未来都市として具現化したSDGs未来都市計画を策定し、その達成に向けた取り組みを実施しています。
今年度は、SDGs未来都市計画と、下川版SDGsである「2030年における下川町のありたい姿」の指標の令和3年度(2021年度)の進捗評価・振り返りを行いました。
下川町SDGs未来都市計画~2021年度取組~
「2030年における下川町のありたい姿」指標設定に関する議論
SDGs評議委員会の議論の内容を一部抜粋してお届けします。
過程と結果を反映し、進化し続ける計画づくり
今月は、下川町SDGs評議委員の様子を紹介しました。町民の皆さんが住み続けたくなるような、だれひとり取り残されないまちづくりのためには、計画・実行だけでなく、振り返り、よりよく改善していくことが重要です。
世界には、SDGsの進捗評価・振り返り、フォローアップとレビューをするための国連主催の「ハイレベル政治フォーラム(HLPF)」が毎年ニューヨーク国連本部にて開催されています。
各国はSDGsの進捗状況に関する自主的報告の「国別レビュー(VNR)」を公開しており、下川町は世界で初めてその自治体版である「自治体別レビュー(VLR)」を2018年に公開しています。
令和5年(2023年)のHLPFは節目であり、4年に一度行われる首脳級のSDGsサミットも開催されます。
計画を立て、実行した事業に対しての進捗評価、振り返りの議論を基に、引き続き、産業の振興(経済)、安全で安心して住み続けられるまち(社会)、脱炭素社会と循環型社会の実現(環境)を進め、「2030年における下川町のありたい姿」の実現を目指していきます。