今となっては夢かと思うような、雪が覆う白い世界で【北海道・下川町→東京】
たくさんの経験と瞬間が絡み合い、私たちの人生は紡がれる。「人はひとりでは生きられない」そんな当たり前で「知っていそうなこと」を、「肌で理解したかどうか」は、その後の人生を生きる上で、きっと大きな違いとなる。
「いつかこの街が消えてしまうかもしれない」なんて、頭で考えたら誰もが「そういうこともあり得るだろうな」と、数の上で「わかった」と言う。
私は初めて、「本当に消えて失くなるんだ」と、今日の延長線上にそれを見た。「この土地で、ずっと暮らしてきた家系が、すべて途絶える」。1