ゼロカーボンとは?友達に説明できるようになる町民勉強会開催
ゼロカーボンを自分事に、まちのことも自分事に。こんにちは、下川町の清水です。
今月は、町のSDGs推進アドバイザーの枝廣淳子氏が講師となり、町民勉強会が久々に開催されました。
トピックは、ゼロカーボンについて。どんな学びがあったのか、参加した清水目線で簡単に共有します。
※この記事は下川町の広報8月号「ありたい姿探検記」の記事の充実版です
自分ごとに考える『地球にやさしい暮らしかた』
今回の勉強会は、ゼロカーボン推進の第一歩として開催されました。
狙いは、「ゼロカーボンとは何か?」と聞かれた際にしっかりと自分の言葉で、わかりやすく答えられるようにすること。
では、早速スタートです!
そもそも論:地球温暖化の影響は?
今、最も切迫している地球環境の問題。
その影響は日本でも大きく、7月は「数十年に1度」の豪雨が集中しており、5年連続で水害や土砂崩れが増加傾向にあるなど、日常生活に支障を及ぼしています。
これを受け、私たちは身近な地球温暖化の影響を参加者で出し合いました。日本全体の話もしながら、下川特有のお悩みも・・・。
一部共有しますね!
これ、実際にデータに基づいています。というのも、こちらをご覧ください。下川町の気象データを1976年からみてみると、以下の結果が出ました。
降水量の増加(2016年~特に増加傾向にある)
積雪の深さの減少(2020年になってから半減)
平均気温の上昇(1970,80年代に比べると約2℃上昇)
最低気温の上昇(過去最低気温の-36.1℃と比べ、約6℃上昇)
『なりゆきの未来』は恐ろしい
先月の記事でも紹介した地球温暖化の科学的根拠をまとめた報告書「気候変動に関する政府間パネル(IPCC)第 6 次評価報告書」では、恐ろしい予測がされました。
気温の上昇で災害は増え、私たちの生活も危うくなります。そんな世界のリスクをまとめた報告書「グローバル・リスク報告書」が毎年発表されています。
5つの分野でリスクを洗い出し、順位づけをしているのですが、今後10年間の深刻度からみたグローバルリスクのトップ3は全て環境分野のもの・・・。
どれだけ環境問題が深刻化しているか、よくわかります。
何も対策をしなければ、なりゆきの未来は恐ろしいことになります。
こうした事態を防ぐべく、気温の上昇を全体で抑えるために世界各国では「パリ協定」という約束が、自治体では「ゼロカーボンシティ」を宣言し、課題に向き合っています。
そこで、パリ協定、ゼロカーボンシティ宣言について詳しく解説してもらいました。
パリ協定とは?わかりやすいまとめ記事
ゼロカーボンシティ宣言、はじまりはデンマーク・コペンハーゲン
先月の記事はこちら!
犯人は誰?
温暖化の犯人は温室効果ガスです。
その中でも日本で排出量が最も多いのはCO2(二酸化炭素)
なんと温室効果ガス排出量のうち90%を占めています。逆に、CO2を削減できたら、日本は大きく前進できます。
CO2は主にエネルギーをつくる化石燃料から出ています。私たちはなんのためにエネルギーを使っているでしょうか?またグループで話し合いました。
その結果がこちら・・・
移動するため
暖房のため
明かりのため
料理をするため
娯楽のため(テレビなど)
仕事のため
私たちの生活がエネルギーだらけだと認識した後、どのようなエネルギーを使っているのかについても、考えてみました。
移動するため→化石燃料+電気+電池
暖房のため→薪+木質バイオマス+化石燃料+電気
明かりのため→電気(太陽光などの再生可能エネルギーも含む)
料理をするため→化石燃料+電気+薪
娯楽のため(テレビなど)→電気
仕事のため(デスクワーク)→電気
このように、私たちは熱や移動のためにエネルギーを使っており、気候変動の現状の責任者です。
近年、地球が「温暖化」だけではなく、自然災害、海面上昇など、色んな悪影響があることから、「気候変動」という言葉が使われています。
なりゆきの未来を変える鍵はエネルギーです。
省エネや節電、CO2を出さないエネルギー(化石燃料から再生可能エネルギーなど)に切り替えるなど、「減らして、替える」ことが重要になります。
今月は、町民勉強会を振り返りました。勉強会では、ゼロカーボンが「近年騒がれているもの」、「町が宣言したもの」、という他人事の知識ではなく、自分事に落とし込み、納得した上で取り組みを進める必要性を学びました。
勉強会の感想を一部共有!
森林火災を下川で起こさないため、みんなでできるゼロカーボンの取り組みがあるといいな
CO2削減のため、自分ができることを具体的に知りたい
極力車ではなく、自転車や徒歩で移動したい
私たちひとりひとりができることをやっていき、そして仲間を増やすため、今回の学びや感想を伝えていくことから始めましょう!