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ぐるぐる「循環」する暮らしを目指す下川町民の挑戦

資源が町内でぐるぐる回る「循環イベント」に密着。

こんにちは、下川町の清水です。こちらは本格的に白銀の世界が広がり、先日は-27℃を記録しました。寒いです。

大寒波という言葉をニュースで度々聞くこの冬、皆さんどうかお気をつけてお過ごしください。

今回は、昨年開催されたイベントを「2030年における下川町のありたい姿(下川版SDGs)」とSDGsの視点で共有します。

※この記事は下川町の広報2月号「ありたい姿探検記」の充実版です

しもかわぐるぐるマーケットとは?

「循環」をテーマにしたぐるぐるマーケット。町民有志の「しもかわ循環型マーケット実行委員会」の皆さんが立ち上げました。

しもかわには「ばくりっこ」という、埋め立てゴミを減らすことを目的とした消費者協会さん運営のリサイクルショップがあります。

ばくりっこについて書いてある記事はこちら→

そんなばくりっこの商品が流動するイベントとしてスタートしたしもかわぐるぐるマーケット。実は町民への需要が大いにありました。

というのも、しもかわは学校でスキーの授業があります。
成長期なキッズのスキー用品は何回新調する必要があるのかを考えるだけで恐ろしいですよね。

親戚やご近所さんで譲り合う文化はあるものの、誰にどんなニーズがあるかはわかりません。誰かにとっての不用品は他の誰かの掘り出し物になり得る!

ということで、スキー、制服の交換会、フリーマーケットなど、どんどん循環する「しもかわぐるぐるマーケット」が誕生したのです。

資源が町内でぐるぐる回って、ゴミの削減、暮らしの豊かさに繋げたい

しもかわ循環型マーケット実行委員会

そんな想いを持って、実行委員会の皆さんが開催して今回で5回目。2022年のぐるぐるマーケットに密着しました。

余談

ちなみにとても余談ではありますが、たくさんの皆さんに注目していただいたしもかわの「なんもだよ掲示板」の初登場はなんと2021年のしもかわぐるぐるマーケットなんです!

掲示板の基盤をつくった大切な挑戦の場でもあります。

今回のしもかわぐるぐるマーケット

今回は以下の内容で開催されました。

2022年の内容

  • スキー交換会

  • 制服交換会

  • 大人、子どもフリーマーケット

  • 家を売りたい人の相談会

  • 出張なんもだよ掲示板

当日は大盛況。参加者側も大いに盛り上がり、2021年から始めた「子どもフリマ」も、営業上手な小学生が6人も参加していました。

小学生から参加できるなんて、かっこいい地域イベントだし、小学生も1人の出店者として活躍できて最高ですよね!

結果、使わなくなったスキーや制服10点・不用品約60点がまた誰かの手に渡り、笑顔も町内でぐるぐる循環する空間でした。

実行委員12人をまとめ上げ、素敵なイベントをつくった代表者にお話をお伺いしました。

今回嬉しかったのは、スキーを選びに来たお子さんにいいサイズが見つかったら、代わりに今までお子さんが着ていたサイズのものを置いていってくれるご家族が何組もいたところ。
これぞ循環!と歓喜しました。

ぐるぐるマーケットで残ったスキー用品、制服は、先ほどご紹介した「ばくりっこ」で引き受けていただいるので、よかったらのぞいてみてください!

実行委員初参戦!石田さんインタビュー

ぐるぐるマーケットは行政主導ではなく町民が自発的に取り組むスタイルがとても素晴らしく映ります。

自分も一地方公務員として環境行政に携わってきただけに、下川町の規模でも自分たちのありたい姿や将来を見据えた「下川版SDGs」の存在に衝撃を受けました。

東京で38年間働いていても感じ得なかった感覚です。

下川町に移住を決意した大きな理由の一つでもある環境への取り組みにはとても興味を持ちました。

今回目標を達成するための具体的な行動がこんな身近なところから参加できたことに驚きと達成感と充実感を感じています。

この感覚が原動力なのかな?下川イズムをほんの少し感じられたイベントでした。

下川イズムとは?

石田さんとは?

しもかわにお試し暮らしをしていた大人気の石田さん。
昨年9月、ついに下川町に移住され、すっかり町に溶け込んでいる石田さんは皆から引っ張りだこな頼れる存在です。
お試し暮らしの記事は優しいお人柄と鋭い観察眼に引き込まれてとてもおすすめなので必見です!

まちの将来像のぐるぐる循環

SDGsや下川町のありたい姿の視点からも、「循環」はとても重要なキーワードです。というのも、ありたい姿ゴール3「人も資源もお金も循環・持続するまち」に直結しています。

また、ゴミを減らすと処分するための温室効果ガスも減り、ありたい姿目標6「世界から目標とされるまち(脱炭素社会・SDGsに寄与)」、SDGs目標12「つくる責任、使う責任」達成に繋がります。

このように、循環を促進するしもかわぐるぐるマーケットは、下川町の将来像にもつながっていることがよくわかります。

イベントはしもかわの未来を創る

このように、私たちの周りを取り巻く環境は未来に繋がっています。

ぐるぐるマーケットを通じて、ばくりっこやなんもだよ掲示板の利用者が増えることも期待できますし、「いらないものは捨てる」以外の選択肢を提示することもできます。

このイベントのように、町民が自発的に行う有志イベントが増えていて、ありたい姿目標1「みんなで挑戦し続けるまち」に確実に近づいていると実感しています。

私たちの未来を創るのは私たち自身です

自分にとっての課題を仲間と楽しく解決することが、地域の課題解決への近道とも言えます。挑戦を楽しむまちで一緒にどんどん挑戦し、しもかわを皆でさらに盛り上げていきましょう!


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