下川町での生活と出会い3,4日目-環境系大学生りさちゃんのしもかわ暮らし-
こんにちは!下川町で1週間インターンをさせて頂いた武蔵野大学2年の松本里咲(まつもとりさ)です!
前回は下川町にたどり着いたばかりの2日間の暮らしを記録しましたが、これからどんどん毎日が濃くなっていきます。
1日目~2日目のしもかわ暮らしはこちら→
ということで、前回に引き続き、下川町での私のインターンシップの業務内容や生活、下川町で出会った人とのエピソード、印象に残っていることについて時系列ごとに書いていきたいと思います!
3日目
ツアーアテンド2日目
移住者の方のお話
アイスキャンドル
大切な学びを得た:ツアーアテンド2日目
インターン3日目は、2日目に引き続き、ツアーアテンドをさせていただきました。
この日は一の橋に向かいました。一の橋では、下川町のSDGs達成に向けた取り組みの1つと言える「一の橋バイオビレッジ」についてお話を聞かせていただき、見学させていただきました。
ここでは、下川町の大切な資源である木の資材に出来ない部分である未利用材・林地残材をチップにし、燃料にする木質バイオマスボイラを中心とした「バイオビレッジ」があります。
木質バイオマスを中心とした集落再生や、公共施設への熱供給など、森林の恵みを余すことなく使い切る下川町はすごく地域内循環ができている町だなと感じました。
一の橋バイオビレッジについて詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。
その後、持続可能な暮らしをするために移住した小峰さんが飼っている馬のハナちゃんの乗馬体験をさせていただいたり、白い馬のゆうちゃんに触れ合ったりと、馬のいる生活を肌で感じることのできる時間でした。
小峰さんはすごく今の社会に疑問を持っていて、普段から環境問題に対して行動し続けており、すごく興味深い暮らしをしている方です。
6日目により詳しく1対1で小峰さんと自給自足などのお話をさせていただいたので、ぜひそちらも読んでいただけると嬉しいです。
最後に、一の橋の産業であり、木質バイオマスの熱で育てられた椎茸を見学しました。
椎茸作りをすることには雇用を増やすという目的もあると知り、下川町の森林を有効活用し、その熱で椎茸を作る。さらにそれによって雇用を増やす。これはすごく循環になっていて、とても良い取り組みだなと感じました。
バイオビレッジや椎茸作りについてお話をしてくださった方と最後少しお話をする機会があり、私はその方からいただいたアドバイスがすごく印象に残っています。
確かに紹介する方からしたら、良い部分のみを紹介することが多いと思いますが、その背景には隠れてる課題があったりする場合がほとんどです。
私も課題がどんなところにあるのかを考えることで、もっと良い社会を作っていけるのかなと感じ、今もその考えをとても大切にしています。
心地よい不便さを学んだ:移住者との対話
ツアーアテンドを終えた後、近くにお住まいの、何年か前に一の橋に移住してきた方にご挨拶させて頂いたところ、お家にお邪魔させていただけることになり、お話を聞かせていただくことが出来ました。
その方は、移住する前から1ヶ月に一回は一の橋に来ていたそうで、絶対いつか一の橋に住みたいと思っていたそうです。
私がお話を聞いていて特に印象だった言葉があります。
下川町の冬は極寒になるため、薪などを冬に向けて用意しておく必要があったり、ゴミの分別が厳しかったりと、結構不便なことも多いそうです。
ですが、それは環境に良いことでもあるし、自分が生きているということを感じることができるから、その不便さが心地よいということだそうです。
その考え方が私はとても素敵だなと感じ、確かに不便だからこそ得られる幸せもあるなと思いました。
これを読んでる皆さんも、ちょっと不便だけど楽しいな〜と感じること、ありませんか??
持続可能なアイスキャンドル:観光協会
午後は、下川町の冬の風物詩であるアイスキャンドルについて、しもかわ観光協会の方からお話を伺いました。
アイスキャンドルがどういうものなのかということや、現在の課題などをお聞きし、その解決策としていくつか案を出させていただきました。
アイスキャンドルについて詳しくはこちら!↓
話をする中で特に印象的だったのは、観光客を増やすためだけにただやりたいことをやるのではなく、下川町の特徴である寒さを有効活用し、さらに環境負荷について問題視しているという部分です。
私はお話を聞くまで、正直こういった光を使ったイベントなどは観光客を増やすために、「地域とは全然関係ないけど流行りだから」などという理由で無理やり作り出しているところがほとんどだと考えていました。
しかし、そもそも下川町のアイスキャンドルとは、当時鉱山の閉山や林業の不景気など、様々な社会背景により町全体が疲れ果て、ネガティブな空気が漂っていた中で、「どうにかできないものか」と危機感を感じ立ち上がった人たちによるまちおこしによってできたものなんだそう。
そして、最終的に下川町は「冬の寒さ」が特徴的であり、それに着目したことでこのアイスキャンドルという文化ができ、「アイスキャンドル発祥の地」となったそうです。
しかし、近年環境やSDGsといった言葉が注目されてきたということもあり、アイスキャンドルもロウソクを使うため、環境の面で課題を感じ、環境に負荷をかけずにこのアイスキャンドルという文化を引き継いでいける方法はないかと模索しているといいます。
そのため、とにかく人が楽しむことだけを意識している観光協会もたくさんあると思いますが、下川町は観光までもが自分の町の特色や環境について課題意識を持っていて、それがすごく下川町の魅力の1つであると感じました。
今度は私の友達や学科の仲間を誘って冬にまた下川町に来て、実際にこの目でアイスキャンドルを楽しみたいです!
4日目
タウンプロモーション推進部
お仕事:B面の人名鑑の記事作成
人の人生に関わる仕事:タウンプロモーション推進部
4日目の午前は、タウンプロモーション推進部という、下川町の産業を活性化するための支援をおこなっている部の中で移住を担当している方のお話を伺いました。
下川町は年々移住してくる人が多いとのことで、私はこの時点ではまだ4日間しか下川町に滞在していませんが、その理由がわかるような気がしました。
そして、その理由の1つは移住のサポートが手厚いからだと思っています。
移住したい人が下川町について調べると、「タノシモ」という移住情報サイトが出てくるようになっており、そこでは下川町での暮らしや、実際に移住した人の実体験を知ることが出来ます。
さらに、下川町は町民みんながとても仲良く、いい意味でおせっかいな部分もあるため、人付き合いに疲れたから移住をしたいといった人は逆に疲れてしまうかもという場合は、1対1の個別移住相談でしっかりそのことを伝えていると言います。
ただ移住者を増やすことを目的とせず、下川町のような素敵な町で暮らしたいと考えている人に最大限サポートし、逆に辛くなってしまいそうな場合にはちゃんと説明をする。
このようなことをしてくれる方がいる移住相談のある町はそう多くないと感じました。
また、若い世代で移住してくる人を増やしたいということも課題点としてあげ、大学生ならではの視点から、私も少し案を出させていただきました。
その際も、ただの1大学生が考えた案なのにも関わらず、「参考にしたい!」とメモをしてくださり、真摯に考えてくださってとても嬉しかったです!
B面シモカワ「しもかわ人名鑑」のインタビュー&記事作成
また、インターンのお仕事として、B面シモカワという毎月移住者向けに配っている新聞の「しもかわ人名鑑」という、下川町に移住してきた人の現在をインタビューし、記事を作成しました。
今回の「しもかわ人名鑑」の主人公は、下川町に地域おこし協力隊として移住後、さまざまな活動をされている山口さんです。
山口さんは、下川町の移住ツアーに参加し、そこで役場の人も含めみんなが本気で様々なことに取り組んでいることに魅力を感じ、移住を決めたといいます。
下川町に移住してきてからは、森ジャムという年に1回森で開かれるイベントの実行委員長を務めており、出店もされている大活躍ぶり。
さらには新しくブックカフェの企画を練り、2回目の実施を予定しています。このブックカフェも、1日目でお話しした恵林館で行われました!
山口さんとの会話ですごく印象的だったのはこの言葉です。
山口さんは普段の生活で面白そうな引き出しをたくさん貯めているからこそ、森ジャムでの出店やブックカフェの企画、その他にもたくさんの活動を行うことができているのだなと感じました。
私も今後は面白そうな引き出しを普段から貯めていけるよう、アンテナを張ります!
ただ、山口さんは引き出しが多すぎて1人3役ぐらい動いてらっしゃるようにも見えました。分身の術を心得ていらっしゃるのでしょう笑
山口さんのすごさに圧倒されました。
終わり
さて、今回は下川町での3日目〜4日目の生活について書かせていただきました。
残るは後3日!最後まで楽しく書かせていただきたいと思います!そちらも是非見てください!