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下川町での生活と出会い5-7日目-環境系大学生りさちゃんのしもかわ暮らし-

こんにちは!下川町で1週間インターンをさせて頂いた武蔵野大学2年の松本里咲(まつもとりさ)です!

私がどんな人間なのか、自己紹介をこちらの投稿でしているのでよかったらそちらもチェックしてもらえると嬉しいです(*^^*)

今回は、前回の続きである、下川町での私のインターンシップの業務内容や生活、下川町で出会った人とのエピソード、印象に残っていることについて5日目〜7日目のことを書いていきたいと思います!

1日目〜4日目をまだご覧になってない方はぜひ見てください!

1日目、2日目↓

3日目、4日目↓

5日目

けいたのケータリング
活動報告会

地域のことを一番に考えたお惣菜・お弁当屋:ケータのケータリング

5日目は、忙しい中少しお話を伺うことができるとのことで、「ケータのケータリング」の店主、矢内啓太さんにお話を伺いました。

ケータのケータリングとは、啓太さんが、「好きな飲食と接客を組み合わせて、大好きな地元の経済循環に貢献したい」と思い、始めたお店で、お惣菜やお弁当を売っています。

啓太さんは下川町出身であり、進学で1度札幌市へ出ましたが、8年前にUターンで帰ってきました。

ケータのケータリングについて詳しくはこちら↓

飲食店ということで、私の大学での研究内容である食品ロスについてお聞きしたり、事前にけいたのケータリングについて調べていた時に見つけた「量り売り」についてのお話などを聞く中で、すごく印象に残ったのが、これらの言葉です。

「すごく儲けようというわけではなく、食べていける程度に」
「地域のものを使って循環させる」
「できる範囲でロスが出ないように」

矢内啓太さん

このように、ケータのケータリングはすごく地域のことを考えて、どうしたら地域のものを地域内で循環させ、いかに無駄なく使えるかということを意識して活動されています。

私は、飲食店というのは基本的に、利益中心に考えており、その後の食品ロスをどうするかや、地域にどんな影響が出るかなどについては考えられていないお店が多いと考えていましたし、高校生の時私がアルバイトをしていた飲食店はそうでした。

しかし、ケータのケータリングはそうではなく、事前に苦手な食べ物を聞いておいたり、その日売る分だけの量を作ったりとできる範囲で食品ロスを最低限に抑えようとしていたり、地域のものを使って循環させるようにしていたりと、多くの工夫がされていると感じました。

さらにそれをお客さんが理解しているという、お店とお客さんの関係がいいからこそできているのだなと実感しました。

私も4日目のお昼にお弁当をいただきましたが、とても美味しかったです。

お弁当を食べながら、もっと多くの飲食店がケータのケータリングのように食品ロス、地域内循環のことなどを自分ごととして捉えて考えてみてほしいと感じました。

〜環境系大学生の解説〜 地域内循環のメリットとは?

これはあくまでも例ですが、簡単に説明すると、エネルギーを地域外から手に入れるとしたら、地域からお金がでていってしまいます(ケース1)。

ケース1

しかし、自分の地域の資源を使ってエネルギーを作り、それを循環することができれば、逆にお金が地域内でぐるぐるとまわっていきます(ケース2)。

ケース2

このように、地域のものをうまく活用して地域内だけでものが循環するようになると、地域の経済や社会などの暮らしは外部に左右されにくく、お金も地域内で落とされるため、すごくメリットがあるのです!

ケータのケータリングでは「下川産の食材を下川町民に届ける」これが普段からできているため、地域内循環を作り出しているのです!

インターンの集大成:活動報告会

午後は役場で、今回のインターンの業務内容についての振り返りや、私が下川町で学んだことなどを、下川町役場政策推進課SDGs推進戦略室の課長、室長、清水さんに発表させていただきました。

私はすごく緊張していたのですが、皆さんすごく優しい方々でとても安心して私の下川町に対する考えを伝えることができました。

私は今回インターン生として参加させていただきましたが、下川町の皆様はもっと地域を良くしたいという思いから、私のような世代の意見を率直に受け入れてくださったり「大学生からの意見をもらえてすごく助かる」「またお願いしたい」などの声をかけてくださり、私でも役に立てることがあるのだなと感じることができてとても嬉しかったです。

環境系大学生だからこそできることもあると感じることができました!

ただ、今回私は1人でインターンに参加させていただいたのですが、数人で一緒に下川町に来て、グループで今回のインターン業務のようなことをさせていただけたら、また違う意見もたくさん出すことができるのではないかと感じたため、今はそれを実現させるべく大学に提案中です!

※これは第1回目のもので、私は去年の第2回武蔵野大学学外学修アワードで優秀賞をいただき、現在進行中の第3回武蔵野大学学外学修アワードに参加しています。

実はこの記事を書いている最中にコンテストがあり、残念ながら惜しくも賞をいただくことがきませんでした。

しかし、審査員から「下川町で学ぶことができるならそれはすごくありがたいことです。」と、前向きに検討していただけるとのことなので、実現に向けてこれからも行動していきたいと思います!

6日目

道産子ハナちゃんの乗馬体験&小峰さんとの対話
ヨックルガーデン収穫祭

持続可能な暮らしを学んだ:乗馬体験と小峰さんとの対話

6日目は、3日目のツアーアテンドの部分で少し書かせていただいた、持続可能な暮らしをするために移住した小峰さんと普段の暮らしなどについてお話しをしながら、小峰さんが飼っているハナちゃんの乗馬体験をさせていただきました。

3日目についてはこちらから↓

私は小学生ぐらいの時に乗馬体験をしたことがあったのですが、その当時の感覚がもうなくなっており、想像以上にバランスを取るのが大変でした、、笑 

馬は人間が考えていることや思っていることが伝わる、コミュニケーションのできる動物だそうです。

私も乗馬体験をしながら、確かに今私が思ってることが伝わったなと感じる瞬間がいくつもあり、新しい発見でした。

ハナちゃん乗馬体験
(これは3日目のツアーアテンドで私もちょっと乗らせていただいた時の写真です笑)

乗馬体験をさせていただきながら、小峰さんの自給自足の生活についてお聞きしたり、どうして馬を飼おうと思ったのかということなどについて聞かせていただきました。

そこですごく驚いたのが、小峰さんは鹿一頭を約1年かけて食べていたり、森から山菜をとってそれを食べたり、町の人と物々交換して生活しているというのです!

今の世の中、特に私たちが暮らしている日本は先進国と言われており、食糧もたくさんある豊かな国です。

だからこそ、必要以上にものを作り、消費、廃棄していて、それが原因で様々な問題が起こっています。

しかし、本来であれば森でとれる山菜、野菜、動物のお肉など、身の回りの自然の恵みをいただいて生活していたら、そのような問題も起こらなかったはずです。

つまりは、その時・その場所で採れるものを食べていれば、十分そこで生きている人に必要なものが、その時・その場所にはあるということです。

小峰さんと話している中で、下川町なら

地域の中でだれもが物々交換していたり、お金も地域の中で循環している

ということが実現できるのではないかと感じました。もし実現できたらすごく持続可能で素晴らしいなと思いますし、いつか必ずそうなると信じたいと思っています。

小峰さんについて詳しくはこちら↓

普段はローカル新聞の記者さんをしていらっしゃる小峰さんの文章力が素晴らしいので、noteも是非ご覧ください!

私の大学でも最近「地域通貨」を始めようとしているので、そう遠くない未来になるのでは?と勝手に思いつつ、そういう未来に自分達がしていきたいと考えています。

地域通貨とは、、、

特定の地域やコミュニティで、物やサービスの対価として決済に使える擬似的な通貨。

コトバンクより

国の通貨と地域通貨の違いを詳しく知りたい方はこちらもご覧ください。


繋がりの素晴らしさを学んだ:ヨックルガーデン収穫祭

私がインターン中過ごしていた「森の中ヨックル」のヨックルガーデンで収穫祭があるとのことで、参加させていただきました!


私が想像していたよりもたくさんの方が参加していて、子供から大人までみんなが楽しんでいることがとても印象的でした!

ヨックルガーデンのすごいところは、宿泊時、自由に必要な分だけ取って食べていいというところです。

普通そのようなシステムにしていたら、すごい量とっていく人がいたり、荒らされてしまうようなことも起こったりとリスクがあるのにも関わらず、ヨックルガーデンは綺麗に保たれていて、どうしたらそういう風に管理できるのだろうと疑問に思いました。

なので次下川町に行く際はまたヨックルに宿泊させていただき、インタビューさせていただけたらなと思います!

これは下川町だからこそできることなのではないかと思っています。

ヨックルの入り口に貼ってあるこのポスターを見て参加しました!

私はすごく人見知りなので、ヨックルガーデン収穫祭に知り合いもいないしどうしようと思っていたのですが、皆さん本当に気さくに話してくださって、帰り際には「またきてね〜」と言ってくださり、すごく嬉しかったです。

ヨックルガーデンのお野菜も、下川の土で作った土窯「アースオーブン」で作ってくださったトルティーヤも、皆さんが持ち寄ってくださった料理もどれも美味しいものばかりでした!

実は、アースオーブンでトルティーヤを作ってくださった方はまさかの薪屋さん!すごく面白い町ですね!笑

地域のものを地域のみんなで頂く。これってすごい素敵な地産地消だなと感じました。

さらに、このヨックルガーデンは人と人とが、そして自然と人とがつながる、繋がりを生み出す素敵な空間だと感じました。

実は、2日目の最後に少しご紹介した私が今大学で企画している「憩いの場プロジェクト」もヨックルガーデンと大学の屋上を参考にして考案したものなんです!

私もこのヨックルガーデンのような繋がりを作る空間を作れるように頑張ります!

私のプロジェクトの紹介ポスターです

7日目

五味温泉
北海道観光

地域の循環を感じる:五味温泉

7日目、この日はついに下川町で過ごす最後の日でした。

朝、森のなかヨックルのチェックアウトを済ませ、少し帰るまでに時間があったので五味温泉に行ってきました。

すごく自然豊かな場所にあり、癒されると同時に、久しぶりの温泉、とっても気持ちよかったです!


五味温泉でも、売店にいたおじちゃんが話しかけてくださり、バスの時間があったのでそこまで長くは話せませんでしたが、最後の最後まで素敵な出会いがあり、とても嬉しかったです。

五味温泉にはバイオマスエネルギー熱供給施設があり、エネルギーの熱もここで有効活用されているのだなと感じ、地域内循環がしっかりとされている町だなと改めて勉強になりました。

五味温泉で実際に撮った木室バイオマスエネルギー熱供給施設の写真

五味温泉の木質バイオマスエネルギー熱供給施設について詳しくはこちら↓

豊かな自然を感じる:北海道観光

インターン中も良くして頂いた町民の方が、旭川まで送迎してくださるとのことで、お言葉に甘えて送っていただきました!

さらに、送っていただくだけでなく、今回インターンできたため、北海道の観光がまったくできなかった私のために、下川町から旭川の間にある観光名所へ連れて行ってくださいました!

さすが北海道と言える、大自然ならではの景色がたくさん見れる場所を巡れてとても幸せでした。今度は友達や家族も連れて来たいなと思いました!

こんな素敵な場所に連れて行ってもらいました〜〜

最後に

これで私の7日間、下川町生活のふりかえりが無事終わりました!
長くなってしまいましたが、ここまで読んでくれた方、ありがとうございました!

次が私の最後の投稿となります。ぜひそちらもご覧いただけると嬉しいです(*^^*)

次回はオーガニックライフスタイルエクスポ2022の出展お手伝いについて、それから今回のインターンのまとめを書きたいと思います!

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